宮古島に大型台風直撃|停電・断水・庭の崩壊…移住先で経験した台風9号の恐怖と備え
宮古島に移住して、これまでに何度か台風の経験はありましたが……今回は今まで以上に恐怖を感じる台風でした。
2026年、宮古島を襲った台風9号。
10年に1度というクラスの超大型台風です。
事前の報道では「石垣島を直撃か」と言われていましたが、実際には台風の右側(危険半円)にあたる、ここ宮古島の被害が凄まじかったようです。
今回は、移住して初めて心から恐怖を感じた台風による爪痕と、その中で気づいたことについて書きたいと思います。
直撃までのカウントダウンと、迫り来る恐怖
台風のありがたいところは、予報があるため事前に「準備ができる」点です。
わが家もこういう時のためにコンクリートで家を建てましたし、事前に食糧、水、蓄電池と、できる限りの備えは万全にしたつもりでした。
しかし、台風が徐々に近づき始めると、まるで直撃までのカウントダウンが始まったかのようで、どんどん恐怖が増していきます。「本当にこれで足りるだろうか」「何が起こるか分からない」という不安が胸をよぎります。
そして迎えた、台風当日の夜。
「ゴーゴー!!」と、これまでに聞いたことのない、恐ろしい風の音。
時折、玄関のドアが壊れて吹き飛ぶのではないかと思うほどの突風が、激しく家に打ち付けます。😱
長時間にわたる風の音に、一睡もできず、ただただ、嵐が過ぎ去るのをじっと待つばかりでした。
台風後の変わり果てた庭
風が収まり、恐る恐る外に出てみると、そこには信じられない光景が広がっていました。
庭全体が、無惨な姿になっていました。あんなに綺麗に咲いていた花々はすべて吹き飛ばされ、植物たちはなぎ倒されています。



せっかくここまで育ってくれたのに……としばらく呆然としてしまいましたが、落ち込んでばかりもいられません。夫は早速、折れてしまった木から、まだ青いバナナの実をなんとか収穫しました。

自然には逆らえない。だからこそ、助け合いの世界
台風が過ぎ去った後も、島内では停電や断水が続き、多くの人が不自由な生活を強いられていました。
幸いなことに、わが家は早めの段階でライフラインが復旧したので、洗濯ができずに困っている知り合いに声をかけ、洗濯機を使ってもらうことにしました。
ふとSNSを見ると、島内でいち早く営業を再開できた店舗の方々が、
「涼みに来てください!」
「Wi-Fiを開放しているので自由に利用していいですよ!」
と次々に発信されていました。
猛暑や豪雨、どこに住んでいても人間は自然には逆らえません。だからこそ、何か起きたときに助け合いができる環境やコミュニティがあることは、とても大切な備えなのだと痛感しました。
立場によって変わる、それぞれの視点
また、今回の台風を通して、観光地ならではの複雑な現実も目の当たりにしました。
ネットや島内の声を見ていると、
「こんな大変な非常時に、観光客は来るな」と怒る人がいる一方で、
「観光客が来てくれないと、死活問題で本当に困る」というお店の方もいます。
立場や視点によって、意見が真っ向から対立してしまう。どちらの言い分も分かるからこそ、深く考えさせられる出来事でした。
甚大な被害をもたらした台風9号でしたが、恐ろしさだけでなく、人の温かさや島の本質など、多くの気づきを得られた数日間となりました。
まずは折れた植物たちの片付けをしつつ、一歩ずつまたいつもの日常を取り戻していきたいと思います。

