【50代の心象風景】父が遺した言葉と、これからの自分。老いを見つめて思うこと
今年に入ってから、自分の中にこれまでとは違う変化を感じるようになりました。 身体的な衰えはもちろんなのですが、それ以上に気持ちの面で、今まで感じたことのない漠然とした不安や、ふとした瞬間の寂しさが現れてきたのです。
これが「加齢」というものなのでしょうか。 そんな心境の変化とともに、最近ふと思い出すのは、父がよく口にしていた言葉でした。
一番の飲み友達だった、父との思い出
父とはとても気が合い、会えば食事を楽しみ、毎年二人で旅に出るほど仲の良い親子でした。 家族のこと、仕事のこと……何時間話しても話題が尽きない、ワタシにとって父は一番の飲み友達でもありました🍻
そんな父の口癖が「歳をとってイイことなんて、ひとつもないよ」でした。 当時は「またそんなこと言って(笑)」と笑って受け流していましたが、自分がいざその年齢に近づいてみると、その言葉が重く、リアルに響き始めます。
相次ぐ別れの中で、ふと考えたこと
父は晩年、記憶が少しずつ遠ざかっていく病を患いました。 ワタシのことも認識できなくなり、日常生活が難しくなって施設へ。その後、予期せぬ体調の変化が重なり、静かに旅立っていきました。
そのわずか半年前に、母も突然この世を去っています。 半世紀を共に歩んだ夫婦なのに、妻の死も知らぬまま、娘のことも分からないまま生を終えるなんて……。
父が言っていた通り、本当に「歳をとることに救いはない」のでしょうか。
先日、二回りほど年上の先輩に会った際、思わず懇願するように聞いてみました。 「歳をとって良かったと思うことを、ひとつでもいいから教えてください!」 先輩は考え込んでしまいましたが、結局、ひとつも答えを見つけられないまま帰路についてしまいました。
自分の人生で、自分なりの答えを出すということ
父の言葉、そして先輩の沈黙。 それでもワタシは、いつか自分なりの答えを見つけたいと思っています。
「人は人、自分は自分」
これは、幼い頃から両親がワタシに言い聞かせてくれていた言葉です。 父の遺した言葉に飲み込まれるのではなく、いつか「歳を重ねるのも悪くないよ」と笑って言えるようになること。それこそが、今のワタシに課せられた、本格的な挑戦のような気がしています。
人生はひとそれぞれ。 老いという未知の景色をどう歩んでいくか。目を背けず、丁寧に向き合っていこうと思います✊

